ウェディングドレス手作り教室
怒涛の(笑)ウェディングドレス手作り教室
てくまりんぼ原田奈美子です。今日は手作り教室の実況中継です。
実況中継と申しましても2ヶ月ほど前の話ですが。。。
10月初旬、1本の電話がかかって来ました。
「ウェディングドレスを手作りしたいのですが。」
ほとんど洋裁の経験は無く、ご自宅にお送りする手作りセットでは無く、教室をご希望でした。
お話をお聞きして驚きました。何と挙式は11月のはじめ。1ヶ月しか無いではありませんか!
しかも初心者。しかもご自宅は東京。(当店は大阪にあります)
普通に考えるとどう考えても無理です。素人の方にお教えしながらドレスを作るのは、プロが作り上げる何倍も手間も時間もかかります。
お断りするつもりで「毎週東京から通って頂かない限りは・・・」とお伝えしたところ、さらに驚くお答えが。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
「毎週通います。」
こちらとしてはこんな気持ちです→( ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!
お受けするにはもう一つ大きな問題があります。講師とのスケジュールが合わなければどうしようもありません。
多忙な講師に連絡して確認してみるとさらに驚いた事にお客様のご都合のいい日がすべて「奇跡的に」空いているとの事。
他の日はすべて埋まっているのに、です。
こんな気持ちです→w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w
1年以上前からドレスの手作り教室を探されていたそうですがなかなか「これっ!」と言う教室が見つからずにとうとう式の1ヶ月前になってしまったそうなんです。
生地もレースも1年前からご自身でご用意されていました。
材料はあるのに教室が無い。と言う事でワラにもすがる思いでお電話をくださったのだと思います。
お式直前に当店を見つけて下さったのも奇跡、講師とスケジュールが合ったのも奇跡。
「希望はシンプルなAラインドレスです。」と言う事でしたので何とか出来るでしょう、と言う事でお受けする事にしました。
実はこの【シンプルなAライン】が【シンプルなAライン】では無かった事に気づいた時は時すでに遅し、でしたが(笑)
お受けした以上は何が何でもお式に間に合わせないといけないと言う事で、初回のご来店までにご自身で採寸、ドレスのデザインの確認を済ませ、ご来店時には仮縫いの型紙が完成している段取りにしました。
それから毎週、多い時は週3回、東京から通って来られました。1か月間毎週です。
上手く縫えなくて縫いなおしたり、講師がお手伝いしたりさせて頂きましたが毎回夜遅くまで本当に良く頑張られたと思います。
仕上がったのはギリギリでしたが間に合いました!画像は完成直前、最終確認の模様です。
美しいウェディングドレスが仕上がりました♡
1年前にご自身で探されたレースです。フランスのリバーレースにぎっしりとパールが乗っています。レースを見慣れている私共も目を見張るほど美しいレースでした。
お揃いでボレロとバッグも作られました。
私共にとりましても心に残る『怒涛の手作り教室』となりました(^^)
末永いお幸せを心からお祈りしています!
(2017年8月追記)
『結婚式、挙げてみませんか?』と言うテレビ番組で当店のウェディングドレス手作りセットでドレスをお作りになったお客様が紹介されました。
番組の中で作り上げたドレスの事を「愛おしい」と花嫁様が表現されていました。
作っている『時間』というものが、何よりも値打ちがあるのだと改めて思いました。
東京から打ち合わせに何度もお越しくださいました。
時間の無い中、最後まで作り上げられた事に敬意を評します。
当店は日々、ご自身でウェディングドレスをお作りになりたい方のサポートをさせて頂いています。
それぞれの花嫁様にそれぞれの物語があります。感動の晴れの日をお迎えいただけるよう、その想いに沿ったサポートをさせていただきたいと思っております。