てくまりんぼ原田奈美子です。
てくまりんぼのウェディングドレスやベールに多く使われているレースのひとつに『リバーレース』があります。
リバーレースと言うのは元々フランスの伝統産業とも言えるものでした。リバーレース織機(おりき)から紡ぎ出される美しいレースの模様は他のレースに真似の出来ない、何とも言えない優美なものです。
今はもうリバーレースを織る機械は製造されていないらしく、今後どんどん希少価値が高まってくると思われます。
英国王室のキャサリン妃の結婚の際のドレスにはリバーレースが使われていましたね。
このようにレースの格と言う意味では一番上に位置するのがリバーレースになるのだと思います。
そのリバーレースの大きな特徴がレースの端のヒゲ(^^)です。これは正式にはアイラッシュと呼ぶようです。
こちらは当店のウェディングベール【ジュピター】の柄のアップです。
もう少しアップで見てみましょう。
このアイラッシュこそがリバーレースの証となります。最高級のドレスやベールが最高級と言われる理由は、リバーレースを使っているからだと言っても大げさでは無いと思います。
レースは元々手織りから始まったものですが、このリバーレースはその手織りをしていた時代のレースの温かみをそのまま残しています。
優しくて美しいレースです。
お客様の中にこのアイラッシュが気になるとおっしゃる方も時々いらっしゃいます。
その時はリバーレースの特徴についてお話させて頂くとほとんどの場合、ご納得頂けるのですが、それでも気になられる場合、アイラッシュをカットさせていただく事は可能です。リバーレースの織の構造上、アイラッシュをカットしてもレースがほどけてくると言う事はございませんのでご安心くださいませ。