昔から繊維の成り立ちにとても興味があります。『服のもと』ですものね。
いつか一番元から関わったドレス作りがしたい、と思い続けて未だに実現出来ていません。
シルクに関して言えば、カイコから育ててみたい、とは思いませんが(だって怖いもん^^;)糸になって織る段階から関わりたいです。
もちろん染めも。デザイン学校で勉強していた若い頃から、ただ流行を追いかけるだけの服作りに「何か違う」と思っていました。
その年しか着られないファッションが巷に溢れています。
ファッションってもっと奥が深くて、もっと素敵なものだと思うのです。
その年しか着られない=使い捨て。と言う事はそれを作り出しているデザイナーに対しても企業側の意識は使い捨てだと思います。特に若い女性向け、その中でも中高生向けのデザイナーさん達は本当に大変だと思います。
可愛くて、新しくて、そして何より『安く』作らないといけない。
ゆっくり丁寧にものを考える余裕なんて無いはずです。営業からは新しいものを常に求められてそのうち疲弊してリタイヤ。
ファッションが好きでデザイナーを志してやっと実現したのに3年とか4年と言う短い期間でやめて行くデザイナーさんの多い事。
あれだけ追いまくられていたら新しいものなんて浮かんで来なくなりますよ。
若い才能がもったいないですね。もっと魅力的な服作りが出来るはずなのに。
そして最終的に売り場には魅力的な服が少ないし、似たようなものが並ぶのです。服が売れない、と言われて久しいですがこの悪循環を何十年も業界は繰り返しています。ここをなおさないといつまでも一緒でしょうね。
私自身も、もっともっと本質に迫るもの作りがしたいです。まだまだ勉強ですね(^^)
☆糸から関わって作っているのが当店の『花嫁ハンカチ』です。このやり方がドレスでも出来ればと昔から考えています。いつかきっと(^^)