てく・まりんぼの皆様へ
ご無沙汰いたしております、昨年7月にウェディング・ドレスを作っていただき、カナダにて結婚式を挙げました川崎です。 皆様、その後いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか？今年は、日本の冬も大変寒いと伺っております。皆様、お変わりなくお元気でいらっしゃることと存じます・・・
さて、昨年10月29日にトロントにて無事に結婚式を終え、もう彼此早いもので3ヶ月経ちました。 こちらの結婚式は、何事も新郎・新婦二人で準備を整え、一から手作りの結婚式だったので、本当に、挙式前日までシッカリと安心して眠れる日もほとんどない まま、怒涛の毎日でした。
今は笑って話せる失敗もありますが、無事に結婚式を終えるまでは、本当に、 「これが世間でいうマリッジ・ブルーか・・・」と逃げ出したくなりそうな日もありました。 そんな状態の中、気分が落ち込んだりしたときには、皆様に作っていただいたドレスを眺めては、「もうすぐこのドレスを着るんだ！がんばらないと！」と心の励みにしたものです。
そして当日は、晩秋のトロントは普通、大変寒く、日本の12月上旬の気候なのですが、不思議な ことに、雲ひとつない晴天に恵まれ、朝、ドレスを身に着けた瞬間に、ドレスが体にピッタリと沿うだけでなく、ドレスの着心地がとってもすばらしく、「今日一日、すばらしい日になる！」 と語ってくれるかのように、気分も上昇、一瞬にして幸せな気持ちに浸ることができました。そして朝の9時から夜8時まで、11時間も、ウェディング・ドレスを着通しました!
13時から教会にて挙式、バージンロードを歩くときに裾が静かに流れて、本当に「美しいドレス！」 と我ながら、自分のドレス姿に自信を持つこともできました(笑)。 そして参列した皆様からは「こんなキレイなドレスは見たことない、どこで買ったの？」と聞かれ、 「日本で、デザイナーの皆さんと一緒に考え、オーダーメードしてきた」というと、「さすがだねぇ」 と感嘆の声を漏らしていました。母も非常に喜んでくれて、本当に、すばらしい美しいドレスを作っていただき、心から感謝いたしております。
挙式が14:30に終了したら、そのまま庭園（日本でいう国立公園のような所）へドライブし、そこで 記念写真などを取ったのですが、そのとき、さすがはトロント、というようなすばらしい紅葉があり、そこで記念写真をとりました。 そのときの写真を郵送いたしますので、どうぞ、ご覧くださいませ。そのときも、長い公園の道のりをドレスのまま歩いたのですが、観光に来ている、一般の方 々からもドレスを褒められ、祝福してもらい、本当に至福のときを過ごすことができました。
それから少しの間、新郎と二人で休憩をしていたのですが、その間もドレスを脱がずに、ずっとドレスとともに嬉しさをかみ締めて幸せに 浸っていました。そして19時から披露宴が始まったのですが、20時にお色直しがあるまで、ドレスのまま、ケーキカットや挨拶などをすることができまし た。日本ならもうすでに「二次会」の時間かもしれませんが、こちらの結婚式は朝から真夜中までというスケジュールです。
ですから、よっぽど着心地のいいドレスでないと、とても花嫁は12時間近くも我慢することはできないと思います。 こちらの既婚者の友人などは「結婚式は人生で一番腰が痛かった。」とこぼしていたほどですが、私は、あの素晴らしいドレスのおかげで、腰痛も感じることなく、11時間ドレスを着続けることができ、むしろ幸せに感じました。
お色直しは着物を1時間、チャイナドレスを1時間ほどで披露宴もお開きとなり、長い結婚式の1日が無事に終了しました。 こちらの結婚式は想像以上に大変だったので、後日、心労と身体的疲労がひどく一種の「燃え尽き症候群」のようになってしまい、当分、腑抜けのようになりま した。おそらく、エネルギーを使い果たしてしまったので、体が休息を求めていたのだと思います。 それでも、ウェディングドレスをいつまでも閉まってしまわずに、1ヶ月もの間、壁に吊るして飾っていました。 本来なら早々にクリーニングに出して収納しなければならないと思いますが、閉まってしまうのが、もったいなくてもったいなくて、クリーニングに出すまでも1ヶ月もかかってしまうほど、私はドレスに執着しておりました・・・
今は無事にクリーニングから戻ってきて、きれいに梱包され、ワードローブの中で無事に次に誰かが結婚して、このドレスを着る機会が来るのを待っております。
長くなりましたが、本当はもっと早々にお礼とご報告をすべきでしたが、なにぶん、かのような状態でしたので、なかなか時間をとることができませんでした。本当にすっかりご無沙汰してしまいまして申し訳ございませんでした。それでも時々、てく・まりんぼ様のHPを拝見し、あれからもどんどん日本中の花嫁さんが 皆様のドレスを心待ちにしている様子を見知り、とても嬉しく思っております。 私も、いろんな大変なことがあり、本当に心身ともに乗り越えられるかどうか不安な最中、この素晴らしいドレスには、どれほど救われたことでしょうか。この ドレスとともに、自分の人生で一番大事な、そして一番輝かしい1日を無事に過ごせたことは、一生、心に残ります。そして、そのような大切な思い出を作ることに、ご協力いただきました、てく・まりんぼの皆様の温かいお心には、今もって、感謝の気持ちでいっぱいです。本当に、ありがとうございました。そしてこれからも、日本中、そして世界中の花嫁さんに幸せをもたらしてくださいますこと、お祈りいたしております。
てく・まりんぼのドレスは、ここトロントでも誰もが目を奪われたようです。てく・まりんぼのドレスの品質と美しさは世界中どこにいっても決して引けをとらない、素晴らしいものです。
本当に、皆様にあの、素晴らしいドレスを作っていただきましたこと、あらためて、心から感謝いたしております。どうぞ、皆様、いつまでもお元気で、お変わりなくお過ごしくださいませ。 そしてカナダへお越しの際は、ぜひ、お声をかけてくださいね。次は、てく・まりんぼ様のベビー用品を楽しみにしております(笑)その際には、ぜひ、またヨロシクお願いいたしますね。
Y.K 2005.1.25 トロントにて。