はじめまして。リメイク工房『てくまりんぼ』の原田奈美子です。
私はこれまで42年間、デザイナーとして数えきれないほどのドレスと向き合ってきました。
かつては皇室の衣装製作という、一ミリの妥協も許されない世界で技術を磨く機会にも恵まれました。
そんな私が今、最も情熱を注いでいるのが『ドレスのリメイク』です。
なぜ、新しいドレスを作るのではなく、古いドレスを蘇らせることにこだわるのか。
それは、リメイクとは単なるお直しではなく、ご家族が大切にされてきた『想い』を未来へ繋ぐ、世界に一つだけの物語の始まりだからです。
皇室衣装の製作現場で学んだ「一ミリの妥協も許されない」世界
一着の服が持つ「重み」と「品格」
42年前、ファッションの専門学校を卒業して就職したのは有名子供服メーカーでした。
そこで配属されたのはなんと!皇室の方のお洋服を作る部署でした。
私はそこで主に皇室にお届けする最初のたたき台『デザイン画』を描く仕事をしていました。怒られるばかりの毎日でした。
1mmにも満たない鉛筆1本の線の幅の差まで鋭く指摘されました。
デザイン画をご覧頂いてご要望を今度は形にします。
形にすると言っても本物のお洋服にたどり付く前に「仮縫い」と言う作業があります。
手縫いで作った仮縫いのお洋服を御所(当時我々は皇居の事を御所と呼んでいました)にお持ちしてご試着頂いてご要望をお伺いして持ち帰る。
それを再度きちんとお直しして本番のお仕立てに入ります。
ポケット位置ひとつ決めるのに丸2日かかった事もあります。本当に数ミリの世界です。
そんな張り詰めた空気の中で私はもの作りの本質を学ばせて頂いた気がします。
40年以上経った今でもあの頃の事を思い出して気持ちを引き締める事があります。
流行は変わっても「美しい仕立て」は時代を超える
なぜ「リメイク」という難しい道を選んだのか
25年前、自分のお店を持ちたいと考え自宅の一室でウェディングドレスオーダーの専門店を立ち上げました。
最初はスタッフもおらず、私一人で接客してお客様の前でご希望を伺いながらデザイン画を描いていました。
その後、型紙(洋服の設計図)を作って、仮縫いドレスを自分で縫います。
ご試着頂いた上で細部の調整に入ります。再度今度は本番の型紙を作ります。
お客様のご希望に沿った生地やレースを手配。丁寧に裁断。
実は服の良しあしを一番決めるのは裁断なんです。
そこから初めて実際の縫製に入ります。
「喜んで頂けるだろうか?」そんな事を考えながら・・・
最後のフィッティングでご試着頂いてお客様のにこにこの笑顔を見た時、心からこの仕事をやっていて良かったと思います。
こんな事を何回、何百回と繰り返してきました。
そのうちに自分ひとりでは手が足りなくてひとり、ふたりとスタッフが増えて行きました。
それでも自分の目が届く範囲以上にはけして広げようとは思いませんでした。
ある時、ドレスをお作りしたお客様にこう言われました。
「式のあと、このドレスどうしよう?」
その後、この質問は何度もお客様に投げかけられました。
何かに作り替える?心の中をよぎりましたがそれを提案するには相当な覚悟が必要です。
何もない新しい生地から作るより、古いものを直す方が実は何倍も大変です。
それぞれのドレスの個性を見極める必要があります。
最近作ったドレス、お母さまがお持ちの何十年か前のドレス、それによっても生地の状態はまるで異なります。
それを見極める事が出来るのは自分のように経験を踏んだものだけなのかも知れない。と思うようになりました。
「式のあと、このドレスどうしよう?」
「母のドレスを自分の結婚式でも着る事が出来たら」
経験を踏んだ自分ならそんなご希望にお答えできるのでは、と思ったのがリメイクを始めようと思ったきっかけです。
お母様のドレスを手に取った花嫁様の「笑顔」が教えてくれたこと
リメイクは、家族の絆を修復する作業
ある日、大きな箱を抱えてお母様とお嬢様おふたりでご来店になりました。
その時お嬢様が大切そうに見せてくれたのがお母様の花嫁姿の写真です。
幸せそうなお母さまの若き日の笑顔。それだけで私は胸がいっぱいになりました。
「お母さんのような花嫁になりたいです。今風のドレスにしたいけれどお母さんの花嫁の感じは残したです。」
確かにお袖は当時流行ったレッグオブマトンと言うもの。
袖付け位置が大きくふくらんで袖口は細くすぼまっているデザインです。
スカートのボリュームも今より相当大きいものでした。
まず、お袖を外してビスチュエタイプにお直し、スカートのボリュームも今着ても違和感のない位に整えました。
どれだけ直しても一番大切なのは「お母さんのような花嫁」と言う言葉です。
別物になったらダメです。
胸元の装飾、スカートの装飾は古くなっている箇所は付けなおしたりして元の状態に戻しました。
これでどこから見ても『お母さんのような花嫁』です。
取りにお越しになった時の満面の笑顔を忘れる事が出来ません。
一緒に来られた涙ぐんだお母さまのお顔を拝見して私も思わずもらい泣きしてしまいました。
「お役に立てた。この仕事をしていて本当に良かった!」と心から思いました。
私も年頃の娘を持つ身です。お嫁入りも近いようです。
そんな自分の事と重ねてしまったのかも知れません。
42年のキャリアを、あなたの「一生に一度」のために
安心して大切なドレスを預けていただくために
私たち「てくまりんぼ」はお客様からお預かりするドレスの1着1着を大切に家族のように扱います。
実際にお会いするお客様からはそのドレスの物語をお伺いする事もありますが、お会いしなくてもドレスを預かった時点でそのドレスには沢山の物語があるのだろうと思いを馳せます。
元のドレスのデザインを見て、「こんな感じのデザインがお好きなのかな?」と考えてそれをリメイクに活かします。
シンプルなドレスの方だったらすっきりしたデザインの方がお好みかも?装飾が沢山のドレスだったらリメイクも装飾が多い方がお好きかな?
そんな想像を働かせるのは私たちにとっても楽しい時間です。
デザイン画をお描きして選んで頂きますが、ただデザイン画通りにお作りするのでは無くお客様の背景のようなものを感じながら1点1点を作り上げています。
それが沢山お寄せ頂いているお客様からの温かいメッセージにつながるのかも知れません。
どうぞご安心してドレスを「てくまりんぼ」に、原田奈美子にお預けください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。 もし、お手元のドレスについて少しでも気になることがあれば、どうぞ一人で悩まずに私にご相談くださいね。

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